ヒール靴はパワハラです。
線引きが難しいところですが不要な痛みを他人に強要するのはよくありません。ヒール靴自体が悪いわけじゃないと思います。現行着用必須の状況下でフラット靴の選択肢も作り、履く履かないは本人意思で決められればいいんじゃないかな。
それにしてもいつの間にかハラスメントのバリエーションが増えた気がするのでググったらやっぱり増えてる気がする。
ざっと分けると以下のようになる(と思う)。
1. 心身に異常をきたしかねない、生活に支障を起こしかねないハラスメント
2. ハラスメントを受ける側の体質や五感によって起こり得るハラスメント
3. 1を細分化したハラスメント
4. 思わず首を傾げたくなるハラスメント
1) はパワハラ、 モラハラ、セクハラの類です。生活がかかっているから上司にノーって言えない・人格ごと否定されて人生を崩しかねないなどの特大マター。
2) はスメルハラスメント*1やエアーハラスメント*2など。「ハラスメントを受けている」側の身体や感覚に依存する部分が大きい物。気にしない人は「それがハラスメント?」と思うかもしれませんが、受け手にしたら結構な問題です。梅雨時の混んだ電車で酸っぱい汗のにおいを放つお兄さんと隣り合ったときの苦痛。息ができないのでわたしにとっては地獄です。自分の加齢臭にも気をつけます。
3)はキャンパスハラスメント*3やドクターハラスメント*4など。パワハラやセクハラに属するものをシチュエーション別に細かく分けたという印象です。
4)はブラッドタイプハラスメント*5など。人種差別思想が根底にあるようですが個人的にはどうでもいいような気がします。
わたしの中で2)と4)の両方にひっかかるのがヌードルハラスメント*6でしょうか。言いたいことは分からなくもないけどヌードルハラスメントを提唱する方とは富士そばで隣り合いたくないなと思います。ズズズ。
様々な事象に対し嫌がらせだと感じる人がいるのは事実でそれを取り除こうというアクション自体を否定する気はないです。ハラスメントの多様化はこれまで水面下にあった差別・嫌がらせが解決・防止に向けてやっと動き始めたとも読めます。しかし「××ハラ」と略した表現がカジュアル感を強め「ハラスメントの乱立」を誘発した部分もあると思います。また上に挙げた3)のように大きな意味ではモラハラやセクハラになるものも少なくなく、わざわざ細分化することで余計分かりにくくなり「なんでもハラスメントにするねぇ」という感想を周囲に広げないでしょうか。そうなると最初に書いたような人生や人命に関わる重大なハラスメントまで軽んじられ必要なところに十分なケアが行き届かなくなるのではと心配です。
ハラスメントの種類増加は以前流行した(?)自称鬱や自称発達障がい人口増加と共通する部分があると感じます。ネットのチェックリストで自己判断した人が「鬱だ」「障がいだ」と言い始めると「また『誰でも鬱』・『なんでも発達障がい』か」という雰囲気になって病気や障がいで本当にヘルプが必要な人に対する偏見が増してしまう。また医療機関や検査機関を受診する人が急増すると既存の患者や障がい者の治療や療法、投薬が後手に回る(とわたしは思っている)のと同じというか。(生きづらさの原因が精神病や発達障がいでは?と思っている方々に受診や検査をするなと言っているのではありません。反対に安易な受診を勧める意図もありません。念のため。)ハラスメントも病気も障がいもなんでも当然シリアスなケースから迅速に対応されるべきで、自分で緩和できたり回避できたりするものとは少し分けて考えないといけない。
こういうことを書くと「鬱チェックリストに全部当てはまったわたしを自称扱いするなんて失礼な!」「この生きづらさは絶対発達障害なのに!」「富士そばで出くわすなんてこっちがごめんだ!」という方々の反感を買い、なんだこの偉そうなブロガーは山名というヤツが書く文章は攻撃的かつ高圧的で非常に不快だこんな文を書くのはふつうの主婦じゃない女でもない絶対サイコパスだなんてご批判を受けるわけです。サイコパスだというのはまだ耳に入ってこないけど。いやいやそれってテクスチュアルハラスメント*7ですよね?本来まじめで繊細で几帳面で慎重で臆病な性格のわたしはそういう中傷に胸を痛めています。だってA型だし。山名さんそれはブラッドタイプハラスメントですよ。