耳のないパンを焼く41の方法。

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わたしの日々の500円。

夫がリモートワークになって1年くらい?世の主婦を悩ませる「昼食問題」をはからずして掘り下げてしまったので聞いてください。「自分ひとりだったら、わざわざ作らなくて済むのに」そんなシンプルな話じゃないのです。少なくともわたしにとって、かつての平日昼は「好きなものを作って食べられる」時間でもありまして。パクチー山盛りにしたり、ローストビーフで丼作ってみたり、柚子風味のうどん食べてみたりそういう遊び要素もあったわけです。ところが在宅勤務が始まってそれが機能しなくなった。第一に手軽なはずの麺類が予想外に使えない。○時〜△時ならお昼を食べられると事前にヒアリングを行っても○時にまだ仕事をしていらっしゃる。のびる麺類は作り置きできない。え?いつ用意始めればいいの?そのうち△時が迫ってくる。第二。メニューに配偶者の「好き嫌い」を考慮せねばならんので、選択肢の幅が更に狭まる。ここでエスニック料理がほぼ全滅。エスニック大好きわたしのテンションもだだだだ下がる。第三、自由にしなさいスタイルだと彼はすぐインスタント麺に走る。インスタント麺はたまに食べるからおいしいのであって、自分の健康考えよう?

先日、チャーハンを作って置いておこうと朝からフライパンを振った。皿に盛り終わった場面に遭遇した配偶者が「今、少し食べたい」と言い出したので、お好きにどうぞと差し出す。そのまま食べ出した、ところまで見た。しばらくしてダイニングに戻るとスプーンが突っ込まれたままのチャーハンが放置されていた。彼は仕事に戻ったらしい。誰かに呼び出されたのか、会議の時間になったのか、単に食べ終えたのか分かりかねたが、なんかイヤになってそのまま放っておいた。時々目に入るチャーハンは、見るたびに干からびていく。結局午後2時くらいになって、カピカピチャーハンは完食された…ぽい。

お昼ごはんを作って置いておくにしても、わたしは一旦冷まし、乾燥防止とレンジでの再加熱のためにラップをかけるわけだけど、

カピカピでええんかい。

ラップはかけてあった方がよかろう。しかし妻にかけてはもらっても、自分でわざわざかけるほどでもないんだな。こちらもお皿にラップをかけるなんて無意識に行ってるけど、改めて自分の家事は「当然の事」として評価に値しないんだなと思った。

週末に家族で某イベントに参加した。12時近くになり「おひるだよー!」の声と共にホカホカのお弁当が配られた。時間になったら自動的に食事が配られるなんて君に出会えた事と同じくらいにそれって奇跡である。ごはんどうしよう…今日は買っても許されるかな…とか悩む必要もなかった。あまりの感動に弁当の容器抱えて泣くかと思ったよね。その日昼食代として支払ったのは500円。

500円?この幸せが500円で買えるんですか⁈

料理を日常的にしない人は家族という理由でこの恩恵を無償で、特に感謝もなく受けているんですか⁈

以降昼食1食あたり500円ください。そういうこというと感謝してなくはないとか言われるから黙っとくけども。お弁当だって、集金して注文して、取りに行って配ってくれたイベント担当者がいるわけで。なんとか彼らを見つけて直接お礼申し上げたい。