ジョン・グリーンの小説に主人公が寮生にガムテープで全身ぐるぐる巻きにされて池へ投げ込まれるシーンがある。幸い主人公は仰向けに放り込まれたので呼吸できたが、逆向きだったらえらいことになってた……。日本に生まれ日本でヒップホップも聞かず育ったわたしにはにわかに信じられないエピソードで、本当ならアメリカの寄宿舎生活怖い。黄色人種なんてカッコウの餌食じゃないの。しかしながらこれは小説であり創作物であり、真偽が分からないまま5年くらい経っちゃった。で、先日やっと学生時代をアメリカで過ごした人に聞いてみた。彼女曰く高校や大学の1年生は「フレッシュマン」と呼ばれ、多かれ少なかれ先輩の歓迎、あるいは洗礼を受けるものらしい。「わたしは生卵投げつけられた」そうで、今となっては思い出みたく平然というのであらまぁ。今は知らんが20年前くらいにはそういうのが存在したんだと。ジョン・グリーンの小説は2000年代に入ってから書かれているので、その後も残ってる文化なんだろうな。文化?いやいやいやいや。頭のいい有名学校ほど洗礼はきっつい傾向があるらしく、エリート意識も関係してるのかもねということでした。ところでもうすぐハロウィンだね。彼女はアメリカで「近所のお子さんに庭の木をトイレットペーパーでぐるぐる巻きにされる」盛大なトリックを受けたとか。多少豪華にトリートするからやめて欲しいよね。今年の渋谷はどうなるのかな。良い子は近づいてはいけないよ。かぼちゃは冬至に食べておけばいいよ。