耳のないパンを焼く41の方法。

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おねえさんと呼ばれても嬉しくはなかったけど救われました。

パン屋から出るとそこは語らいの場だった。その日のわたしは朝配偶者の出勤・息子の登校を待たずして布団に舞い戻りおネコのかわいい呼び声にゃーにも応える気力もなく本当に眠ってしまうくらいにアレだった。語らいの場の席はほぼ老人3人グループと子連れママグループで埋まっていた。正確にはママグループが少し横に寄ってくれればテーブルと椅子が確保できたがお子ちゃま連れのママンは常に子に気を配っていて忙しいし若干空気も張っているのでちょっとよろしくて?なんてわたしが席をリクエストしたら確実にうざいババアになる。それ以前に声出す元気ないわ。あとは人生の先輩グループ、ひとりのおばあちゃんの目の前しか空いてない。パン屋でもらったコーヒー片手に立ち尽くしていたらご高齢組が空いた椅子を指して「ここすわんなさいよ」と言ってくれたのでありがたく座らせてもらった。ご高齢グループ・子連れママグループそれぞれ話に花が咲いていた。どちらを聞くでもなくブログをぽちぽちやってたけどまだまだ頭はアレのまま。全く進まないのでやめた。コーヒーを飲み干して顔を上げる。そこへおじいちゃん「おねえさん、ちょっと分かったら教えてほしいんだけどさ…」、どうやらガラケーに溜まった携帯ショップからのメール通知を消したいらしい。メール着信が14なので全部開封すればいいと安請け合いしたもののなぜか7通しか見られない。となりのおばあちゃんが「全部消しちゃえばいいのよん」とアドヴァイスしてくれたので全削除を試みるもダメ。多分受信メール画面2つめがあってそこにたどり着ければいいのだろうけどできない。「いいのいいのありがとさん」おじいちゃんが笑顔で終了を告げる。スマホは使いこなせない。ガラケーの使い方は忘れている。どっちつかずな世代だな、と劣等感をアラフォー全員と勝手に共有することにする。「ありがとね、おねえさん」おじいちゃんアゲイン。率直に言ってすごく疲れててぼうっとしててやっぱり喋る元気なかったんだけどひとつたけおじいちゃんに断っておかなければならない事がある。「すみませんわたしも中年なもので!そう若くはありませんので!」いくらリップサービスでも役立たずの40代が2度めの「おねえさん」を受け取る事はできません。朝市や土産屋の呼び込みだって今日日わたしのことを「おかあさん」と呼ぶ。この場でわたしがおねえさんなら子連れママンはお嬢ちゃんになりその子ども達はこんにちはあかちゃんになってしまう。わたしはミッションをこなせなかった事を詫び座らせてもらった事に礼を言ってへこへこへこへこしながら席を立った。老人たちはやわかく笑ってくれていた。分かってる分かってるおねえさんと言ってもらってえへへって帰ってくる事もできた。でもわたし大人なんでおねえさんじゃなくておばさんなんで。おばさんである事を恥じてもいないんで。そうだわたしは中年としての尊厳を守り自信を持ったわたしとして生きるべきなので朝寝までしていつまでもウダウダ言ってる場合ではない。わたしはママチャリに乗って家路を急ぎ(途中シャトレーゼに寄ってケーキは買った)家でヘソを曲げていたおネコに新鮮な水を与えおざなりに皿に乗せたウエットフードをほぐしてあげておネコが満足するまで撫でまわし自分もしっかりお昼ごはんを食べてもう一回寝た。起きてシャトレーゼのケーキを食べた。おじいちゃんおばあちゃんありがとう。あなた達の朗らかな笑いがわたしに本日を生きる活力をくれました。そこにいた誰を責めるでもなく、座らせてくれて、若輩者に説教するわけでもなく、分かったらちょっと教えてよなんて言えるあなた達が素敵でした。山田くん3人の年金に一葉1枚ずつ乗せといて!ついでにちびっこ達の児童手当もちょっと上げといて!年金もらえない組としては微妙な額しか願えなくて申し訳ない。願ったことろでどうにもならない。ともあれありがとうございました。

 

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